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流氷SUPが生まれるまで

2021.03.21
流氷SUPが生まれるまで

知床アルパ(株)では流氷カヤックプランを2015年から催行していますが、2020年からは流氷SUPもプランとして仲間入りしています。
カヤックもあるのになぜSUPなのか?
ここで、流氷SUPプランが産まれるまでをご紹介しますね。
まずは、落水をしてもSUPや流氷という「島」にすぐに到達できることから、ドライスーツさえキチンと着用していれば、安全性には大きな問題はなく、積極的に流氷を楽しむことができるから!
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次にカヤックよりも気軽に持ち運べ、カヤックよりも視野が高いこと。晴れた日は透き通ったオホーツクブルーの海と蒼く白い流氷をより立体的な視野で捉えられます!
そして、容易に流氷と流氷の間を行き来できることも魅力。
カヤックよりも不安定。でもチャレンジングな乗り物。
移動距離は短く、スピードもでないけれど、バランスを取りながら流氷と流氷の間を縫って進むことができるのは爽快!
こうして「SUPもあればより流氷の海での選択肢が広がるのでは」と思い始めたのが2018年。
他のガイドさんにも相談し(JSCA公認校)、2019年からSUP導入に向け試行錯誤してきました。
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数ある流氷プランから弊社を選択するお客様にとっての最大の魅力は「流氷ウォーク+α」、「流氷の海で漕げること」。その選択に少しでも応えたい。
でも導入までにはトレーニングが必要でした。
写真は2019年3月、友人を招いてはじめてSUPトレーニングを始めた日。
新しいプラン作成のトレーニングはガイド自身だけでなくお客様役も必要。スケジュール調整をしてこの年は数回モニター流氷SUPを実施しました。
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トレーニングは続き、流氷に囲まれた狭い水域は、海が穏やかでSUPに最適なこともわかりました。
プランとして実施できると手ごたえをつかみ始めたのが2020年2月。
流氷の海でのトレーニングにお付き合いいただいた皆様、本当にありがとうございました!
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そして、2020年3月にリピーター様を対象に初めて流氷SUPプランを催行!
この日はガイドが泳いで氷を割って水面を確保。写真のSUPの足元に散らばる氷はガイドの努力の証(笑)。
リピーター様の暖かい視点からのレビュー

  • カヤックでは物足りない狭い水域でもSUPであれば楽しい
  • 乗り物としてカヤックとは別物。純粋にSUPと向き合うのが楽しかった
  • カヤックに乗りたかったとしても、セカンドチョイスとしてSUPになっても不満はない
  • 空いた水面を漕いで沖の流氷にアクセスできるのは楽しい。

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コロナウイルスの影響で延期となっていたライセンス取得も、今春(2021年)いつも相談に乗っていただいているJSCA公認校で取得することを決めました。
このプランを十分に楽しんでいただけるよう、そして安全に催行できるよう、今後も精進する所存でございます。
準備を整え、来年も流氷シーズンのお越しをお待ちしておりますね!