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カヌーとカヤックの違いとは? 服装や注意点などを解説

カヌーとカヤックの違いとは? 服装や注意点などを解説

2021.09.18
投稿者:スタッフ

カヌーとカヤックは、同じ小舟に乗って楽しむマリンアクティビティなので、どう違うのかピンとこない人も多いかもしれません。一見似ている両者ですが、いくつか違いがあり、それぞれに特徴があります。本記事では、カヌーとカヤックの違いとともに、カヤックの種類や楽しむために必要な持ち物・服装を紹介します。あくまでも一般的な見解になりますので、実際に体験される場合は催行業者さんの注意事項をご確認ください。

ちなみに、知床アルパでは夏のカヌーやカヤックのアクティビティはありません。冬に弊社オリジナルコンテンツの「流氷カヤック&ウォーク」を実施していますので、最後にご紹介させていただきます。

カヌーとカヤックの違い

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上記はカヤック(イメージ)

カヌーとカヤックを見分けるポイントは、以下の3つです。

  • デッキの広さ
  • パドルの形状
  • 楽しみ方

3つの違いをチェックして、カヌーとカヤックの特徴を理解しましょう。

デッキの広さ

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※上記はカヤック(イメージ)

デッキとは、カヌーやカヤックの底のことで、座ったり、荷物を積んだりできるスペースを指します。カヤックは、座る場所以外のデッキが覆われているクローズドデッキという形状です。荷物を積むスペースはほとんどありませんが、小回りが利きやすく、潜水のリスクを避けながらスピーディーに漕ぐことができます

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一方、カヌーは、オープンデッキという形状で、座る場所は固定されていません。荷物も自由に積載できるので、ツーリングやキャンプなどに使用できます。

パドルの形状

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漕ぐために使うパドルは、カヤックとカヌーで形状が異なります。カヤックは、ダブルブレードパドルという両端にブレードが付いたパドルを使用するのが特徴です。舟の両側を左右交互に漕いで進んでいきます。

カヌーは、片方にだけブレードがあるシングルブレードパドルを使用。アルファベットの「J」を描くように漕ぐことで、舟を動かすことができます。

楽しみ方

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カヤックとカヌーは、形状やデッキの広さの違いから、楽しみ方も変わってきます。カヤックは、細長く機動力のある舟をダブルブレードパドルで漕いでいくので、アクティブな動きをできるのが特徴です。急流下りやフィッシングなども楽しむことができます。

カヌーは舟の先端が鋭いことから水の抵抗が少なく、ゆったりと水面を進んでいけるのが魅力です。景色や動植物を見ながらクルージングをしたり、荷物を積んで目的地までのんびり漕いだりして楽しめます。

カヤックの種類

カヤックとひと口に言っても、種類はさまざま。楽しみ方が異なり、それぞれに魅力があります。カヤックをするフィールドなど好みに合わせて、気になるスタイルにチャレンジしてみましょう。

リバーカヤック

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リバーカヤックとは、川で楽しむカヤックです。通常のカヤックよりも丈夫で機動力を持ち合わせています。急流など激しい流れをものともせず進み、エキサイティングなカヤックを楽しめるのが魅力です。

カヤックの操作やとっさの判断なども求められるので、初めてのカヤックで挑戦するのは難しいでしょう。体験ツアーやスクールなどで、ガイドと一緒に始めるのがおすすめです。

レクリエーショナルカヤック

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※引用:モンベル公式オンラインストア

レクリエーショナルカヤックは、安定性と快適性を重視したカヤックです。舟の幅が比較的広く、通常のカヤックよりも快適に乗れます。スピードは抑えめで転覆しにくいので、初心者にもうってつけです。

海や川などフィールドを問わず使用でき、家族や友人などとカヤックや自然をゆっくり楽しみたいときに適しています。

フィッシングカヤック

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フィッシングカヤックには、釣りに便利な機能が搭載されています。釣り竿を立てるホルダーや荷物スペースに加え、魚群探知機などを備えることも可能です。

カヤックを使うと、大きな釣り船では行けないポイントまで行くことができます。穴場で大物を狙えることはもちろん、静かな場所に行ってのんびり釣りを楽しめるのも魅力です。

シーカヤック

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シーカヤックは、海で使用するために作られたカヤックです。細長い船体が特徴で、直進性に優れています。波で水が入ってこないように、座面以外はすべてデッキです。

スムーズに進んでいくので、大海原を長距離漕いでカヤック旅を楽しめます。ツアーによっては、洞窟に入っていくこともあり、神秘的な景観を見られるかもしれません。

シットオントップ

シットオントップとは、カヌーのようにデッキが広く、デッキの上に座って乗るタイプのカヤックです。通常のカヤックよりも荷物を積めるので、ちょっとしたツーリングやフィッシングなどにも使用できます。

シットオントップの1種であるクリアカヤックも人気のタイプです。舟がスケルトンになっているので、海や魚、サンゴ礁などが真下に広がります。景色を間近に感じながらカヤックに乗りたい人にぴったりのスタイルです。

カヤックを楽しむときに必要な持ち物・服装

カヤックを安全に楽しむためには、持ち物や服装の準備も大切です。揃えておきたいアイテムや適した服装を参考にして、念願のカヤックに向けて準備をしましょう。催行業者によって持ち物や服装は異なるので、予約時にしっかり確認しましょう。

スイムウエア

必ずとは言えませんが、カヤックは海や川、湖など水のあるフィールドで楽しむもの。沖縄などのリゾート地や海の浅瀬では水着でそのままチャレンジということもありますし、川や湖であればドライスーツの着用が必要なことも。その際はドライスーツの下に水着を着用しておくのもよいでしょう。水がかかったり、万が一転覆してしまっても、乾きやすく動きやすいので、濡れることを気にせずにカヤックを楽しめますよ。

濡れても動きやすい服装

上記の項目とも重なりますが、カヤックは腕はもちろん、下半身も使う全身運動なので、動きやすい服装がベストです。濡れても乾きやすく、重くならない服だと、より快適に楽しめます。伸縮性や速乾性などに注目して、服装の準備をしましょう。

レインウエアやウインドブレーカーなどの防寒具

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※引用:モンベル公式オンラインストア

気温や水温が低い季節にカヤックを楽しむ場合は、防寒具を用意しましょう。レインウエアやウインドブレーカーなどがあると、体温を守りつつ、雨風を防ぐことができます。暖かい季節でも急に天候が変わることもあるので、薄手のアウターを持っておくと良いでしょう。

日焼けを防ぐための帽子やサングラス

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海や湖などは日差しを遮るものがないので、日焼けをしやすいです。長時間日差しに当たり続けると、日焼けだけでなく、熱中症につながるおそれがあります。また、水面で紫外線が反射するので、目を守ることも大切です。

帽子やサングラスを用意して、日焼けや紫外線対策をしっかり行いましょう。

貴重品用の防水ケース

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知床アルパでは有料レンタルにてご用意しています。

海や湖に出るわけですから、パドルを漕いだりするだけでもカヤックの中に水が入ります。スマホや財布など貴重品が濡れる可能性があるので、防水ケースなどで保護することが大切です(知床アルパの冬の『流氷カヤック』では、ご自身でご用意いただくか、有料で貸し出しを行っています)。

スマホで景色を撮影したい場合は、専用の防水ケースを用意しましょう。防水しながら操作ができ、写真や動画の撮影を楽しめます。

飲み物

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長時間カヤックをするときは、暑い環境に長くいたり、全身運動で大量の汗をかいたりすることもあります。特に夏場は体温が高くなりやすく、発汗するので、水分補給用の飲み物を常備しましょう。

こまめに水分をとることによって、熱中症や脱水症状を予防できます。携帯しやすいマイボトルやペットボトルの持参がおすすめです。

知床アルパで『流氷カヤック』を楽しもう!

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知床アルパでは、流氷の間を漕ぎ進んでいく『流氷カヤック&ウォーク』を毎年2月初旬~3月上旬に実施しています(流氷の着氷時期によって催行日が異なる)。流氷が敷き詰められた白銀の世界をカヤックで進むのは、知床だからこそできるアクティビティです。

カヤックごと流氷に上陸して、上を歩くこともできるんですよ。

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冬に、しかも流氷の中を漕ぐカヤックは道内でも弊社くらいではないでしょうか? 年々お問い合わせが多く、体験してくださった方は「一生の思い出になった!」と大変喜んでくださいます。その日の天候によっては催行を見合わすこともありますが、冬に知床、斜里ウトロにお越しの際は、ぜひ楽しんでいってください♪