ガイドにおける資格について

「アウトドアガイドになるのに資格は必要ですか?」この仕事をしていると時々聞かれますが、実はガイドに必要な資格はありません。ただ、いくつか資格制度はあり、講習や試験、更新があります。

 

では北海道で活動するにあたりどんな資格があるのかといえば、一番信頼できるのは「日本山岳ガイド協会」認定のガイド資格ではないでしょうか。まず、資格取得や更新などの制度がしっかりしています。

次が「北海道知事認定アウトドアガイド」でしょうか。日本の官公庁が唯一認定しているガイド資格と認定側はうたっています。

 

知床のガイドさんのほとんどは優秀で「プロ」を名乗っており、こうした資格制度に受験すれば合格する方々ばかりなんですが、じつは資格を有しているガイドは4割程度です。資格取得が進まないのは、義務付けられている資格があるわけではなく「名乗ればプロ」というのが現状だったり、こうした資格に対する不信感や経済的なメリットがないのが遠因でしょうか。

 

知床のガイドの多くが取得している知床五湖登録引率者の資格ですが、これは知床五湖のみの資格であり、試験も制度も上記資格に比べるとレベルは落ちます。

 

笠井はできるだけ資格を取得するように努力しています。対外的な信用を得るためだけでなく「自分の実力を知る」、「新しいことを学べる」チャンスだからです。知床で仕事をしているといつの間にか “ガラパゴス化” が進行してしまいます。資格取得は外から自分や知床をみるチャンス。講習などへ行くといつも新しいことに気づかされます。

 

現在、公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会認定の「公認山岳スポーツ指導員(アルパインクライミング)」の資格取得に取り組んでいます。ガイド業に直接関わらない資格ですが、ゲストと野外で過ごすにあたり、場面場面での指導を迫られる内容です。夏山はもちろん冬山も講習&試験があります。

 

最後に。資格があるから優秀なガイドであるということではありません。皆さまを安全に楽しく導けるガイドさんはたくさんいらっしゃいます。ですからガイド会社やガイドは自分の直感やアクティビティにあわせ選べばよいと思います。

ただ、資格を取得しているガイドの方が外からの評価にさらされている分、己を知っている方が多い印象を受けます。

 

では皆さん、良い旅を、良いアクティビティを!